こころ検定は”心理学の能力を測る検定です”

  1. コラム
  2. 9 view

成人式と心理学の関係 

成人式と心理学にはどのような関係があるのでしょうか。 

日本には365日の全てに何らかの「記念日」が制定されています。
1月8日は「成人式」「成人の日」」に制定されています。
「成人の日」は祝日でもあり、大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い、励ますということを目的としています。
現在、1月8日が「成人の日」ですが、これには変遷があり、1999年までは1月15日が「成人の日」でした。
しかし、ハッピーマンデー制度導入に伴って、2000年からは1月の第2月曜日と制定されました。
従って、厳密には各年の1月8日~14日までのうち、その年において月曜日であった日が「成人の日」となります。 

「成人の日」は1月初旬であるため、豪雪地帯などでは帰省の際の交通の便などを考慮して、5月のゴールデン・ウィークや夏のお盆休みの時期などに成人式自体の日程をずらしているケースもあります。 

 そして、2022年4月1日から、日本では成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたことを受けて、成人式の対象年齢を18歳に引き下げた地方自治体もあります。
しかし、これはまだ少数で、ほとんどの自治体では引き続き20歳を成人としています。 

成人式と心理学

 では、この成人と心理学にはどのような関係があるのでしょうか。
「何をもって大人とするのか?」という考え方は、時代や社会によって異なります。
前述のように2022年からは成人年齢が18歳に変更されましたが、これは今の日本の社会的な現状や時代背景に根差したものであると考えることができます。
18歳は日本では高校3年生の段階である人が多いと思われますが「まだ、高校生なのに大人?」という考え方もできれば「高校には通っておらず、中学卒業と同時に就職して3年が経過したから大人だ」という立場の人もいるかもしれません。
様々な状況が想定される中で、どのような生活をしているかには関係なく「一定の年齢に達したら成人とみなす」というのが現状の日本の考え方になるわけです。 

 一方で、心理学では特に発達心理学の観点から「大人」というものを捉えています。
発達心理学においても、様々な理論があるため、一様に「何歳から大人」という絶対的な定義はありませんが、本コラムでは、その中からいくつかを解説したいと思います。

まず、青年期という段階が精神発達の段階には存在しています。
青年期とは、12歳ころから30歳ころまでの、非常に長い期間を指します。
青年期は、青年期前期(12~15歳ころ)、青年期中期(15~18歳ころ)、青年期後期(18~20歳ころ)、後青年期(20~30歳ころ)というように細かく区分されることもあります。
つまり、この観点から考えると、大人とは青年期後期の段階からだということになります。
そして「心理学的な大人」ということを考えた場合「自分とは何者なのか、これからどんな人生を送っていきたいとのかが明確になっている」ということが「大人と子どもを分ける」基準であると想定できるのではないでしょうか。
これがアイデンティティとよばれるものであり、日本語にすると自我同一性というものになります。

発達心理学者のエリク・エリクソンは人格発達理論を提唱し、青年期の心理社会的危機を示す用語としてアイデンティティという言葉を用いています。
エリクソンはアイデンティティを「自分は何者か」「自分の目指す道は何か」「自分の人生の目的は何か」「自分の存在意義は何か」など、自己を社会の中に位置づける問いかけに対して、肯定的かつ確信的に回答できることがアイデンティティの確立を示す重要な要素であるとしています。
この逆の状態がアイデンティティ拡散(自己同一性拡散)であるということになります。 

 青年期、つまり、18~20歳の段階はアイデンティティは確立することが目標となりますが、その過程には様々な段階・区分があります。
アイデンティティの確立は単純なものではなく、試行錯誤を繰り返した末に、様々な人物や事柄からの影響を受けながら成立するものなのです。 

 このように、発達心理学には様々な理論がある中で「アイデンティティの確立」という観点から「大人」や「成人」というものを捉えているのです。 


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころ検定おもしろコラム編集部
「おもしろコラム」は、心理学の能力を測る検定試験である「こころ検定」が運営するメディアです。心理学・メンタルケア・メンタルヘルスに興味がある、検定に興味がある、学んでみたい人のために、心理学を考えるうえで役立つ情報をお届けしています。

コラムの最近記事

  1. 体内時計と心理学の関係 

  2. 野生生物と心理学の関係 

  3. 友人と心理学の関係 

  4. 夫婦と心理学の関係 

  5. 不眠と心理学の関係 

関連記事

PAGE TOP