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友人と心理学の関係 

友人と心理学にはどのような関係があるのでしょうか。 

日本には365日の全てに何らかの「記念日」が制定されています。
2月22日は「世界友情の日」に制定されています。
これは、ボーイスカウト・ガールスカウトの創始者であるロバート・ベーデン=パウエル卿夫妻の誕生日が同じこの日であることにちなんで、1963年にボーイスカウト世界会議で制定され、1965年から実施されているものです。
「世界友情の日」は人間関係を国際的に深めていくことが目的であり、別名「国際友愛の日」ともよばれています。 

 では、友情や友人と心理学には、どのような関係があるのでしょうか。
友人関係において重要となるのが、人間が他者をどのように認知しているのかという、対人認知という概念です。
私たちは日常生活において、自分の周囲の他者に対して「どのような人なのか?」「今、どんな状態なのか?」ということについて強い関心を持って過ごしています。
そして、他者との関係性に悩んだり、考えたりすることも多いのではないでしょうか。
このように、他者に関した様々な情報を手がかりにして、パーソナリティ・感情・意思決定・態度・対人関係などの内面的特徴や心理過程を推論する能力のことを対人認知とよびます。 

私たちは他者に関して、自分なりの認知様式に基づき、相手を理解したり将来の行動を予測したり、相手に対する接し方を決定していきます。
つまり、対人認知は社会的環境に適応するための重要な機能であるといえます。
そして、他者を認知する過程で、私たちは他者に魅力を感じることがあります。
友人関係が成立したり、友情が芽生えたりするのは、何らかの魅力を感じることがきっかけとなることが多いです。対人魅力には様々な種類がありますが、代表的なものに類似性と相補性という概念があります。 

類似性とは、自分と同じ・自分と似ているという側面を持つ人に魅力を感じるというものです。
たとえば、出身地が同じ、卒業した高校が同じ、同じスポーツが好き、考え方や価値観が似ているというような、いわゆる共通点が魅力として認識されるわけです。
社会心理学における研究の結果、類似性が高い人同士の場合、友人関係や友情が長続きするということが判明しています。
また、類似性に対して特に魅力を感じるのは、お互いに初めて会った直後のような友人関係(対人関係)の初期段階であることが多いとされています。
つまり、友情のきっかけとなるのは、自分との共通点の多さや、自分と同じ点・似ている点を相手がどれくらい持っているのかということだということなのです。 

類似性と相反するものの、同じく対人魅力において重要となるのが相補性という概念です。
相補性とは自分とは違う点・似ていない点に魅力を感じるというものです。
つまり、自分にはないものを持っている人に魅力を感じるということです。
自分にはない部分を持っている人と友人になることで、自分に足りない部分が「補われる」ということから、相補性とよばれているわけです。

特に相補性に関しては、パーソナリティ(性格)において魅力を感じる傾向が強いということも判明しています。
たとえば「いつも几帳面で真面目だけれど、少し融通が利かないAさん」と「いつも大雑把で集合時間に遅刻したりすることも多いけれど明るいBさん」はお互いがお互いに魅力を感じることが多く、互いに補い合うように友情を育んでいくことになるわけです。
そして、相補性は類似性とは逆で、知り合った直後ではなく、知り合ってからある程度の期間が経過してからの方が魅力的な要素となるということも判明しています。 

 対人認知や対人魅力については、こころ検定4級の第5章で概観していますので、興味・関心のある方は、是非、勉強してみていただければと思います。 


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころ検定おもしろコラム編集部
「おもしろコラム」は、心理学の能力を測る検定試験である「こころ検定」が運営するメディアです。心理学・メンタルケア・メンタルヘルスに興味がある、検定に興味がある、学んでみたい人のために、心理学を考えるうえで役立つ情報をお届けしています。

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