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勤労感謝の日と心理学の関係 

勤労感謝の日と心理学にはどのような関係があるのでしょうか。 

日本には365日の全てに何らかの「記念日」が制定されています。
11月23日は「勤労感謝の日」に制定されています。勤労感謝の日は国民の祝日の1つであり、1948年に公布・施行されたもので「勤労を尊び、生産を祝い、国民互いに感謝しあう」ことを趣旨としています。 

元々、日本は農業国家であり、五穀の収穫を祝う風習がありました。
この風習は戦前までは宮中祭祀の1つである「新嘗祭」(にいなめさい・しんじょうさい)の日となっていました。
戦後、この新嘗祭が宮中行事から切り離される形で「勤労感謝の日」に変化していきました。 

 では、勤労、つまり「働く」ということと心理学にはどのような関係があるのでしょうか。
心理学では、労働というもののネガティブな側面(ストレスなど)についての研究がやや多いです。 

 心理学において、単調労働という用語があります。
単調労働とは、単純・反復組立作業、計器盤の監視作業、製品の目視検査作業、キーパンチャーの作業などが該当します。
これらの作業には、高いレベルのスキルが要求されない、自律性が乏しいという特徴があり、従業員の労働意欲の低下や疲労などの問題の原因となることが判明しています。
こういった単調労働の問題に対して、職務拡大や職務充実などの対策が取り入れられています。 

 心理学には労働強度(RMR)という指標が定義されています。
労働強度(RMR)は作業を遂行する際の生体負担指標の1つであり、エネルギー代謝率ともよばれます。
作業を遂行するために消費される酸素需要量が基礎代謝量の何倍に当たるかを示すものであり【 RMR= 労働代謝量 / 基礎代謝量 】として算出されます(労働代謝量:当該作業時間内での全酸素消費量とその時間内での安静時酸素消費量の差、基礎代謝量:生命維持のための最小限の熱量)。 

労働や仕事には様々な種類があります。
そこで、心理学的な観点から目的別の基準によって職業を体系的に分類したものを職業分類とよびます。
日本における公的な職業分類は総務省が1996年に日本標準職業分類(JSCO)を定めています。この他には旧労働省が1986年に定めた労働省編職業分類(ESCO)というものもあります。 

 日本標準職業分類(JSCO)による職業分類は適用単位を個人としており、仕事の類似性に基づいたものとなっています。
分類構成は大分類10(A. 専門的・技術的職業  B. 管理的職業 C. 事務 D. 販売 E. サービス  F. 保安 G. 農林漁業 H. 運輸・通信  I. 技能工,採掘・製造・建設および労務  J. 分類不能)、中分類81種類、小分類364種類となっています。
身近な関りとして、数年に1回実施される国勢調査における職業に関するアンケートは、この日本標準職業分類(JSCO)に準拠して作成・実施されています。
一方、海外に目を向けてみると、国際労働機関(ILO)が1990年に国際標準職業分類(ISCO)を定めています。また、アメリカでは労働省が1991年に職業辞典(DOT)を定めています。
これは職業の遂行に必要とされる機能を情報・人・物の3つに分けることで、職業を3側面からの評価し、コード化したものです。 

 職業分類が心理学的な観点から実施されると同時に、仕事や職場への従業員個人の適応についても研究が実施されています。
職場という環境の中で、人間が自己実現するために環境に適合し、環境それ自体を作り変え、職場との良好な相互作用を持つ状態のことを職場適応とよびます。
一般的に「適応している状態」とは、かなり抽象的かつ、あくまで理想像という要素が強いものですが、職場適応は具体的かつ顕在化した要素が多いとされています。 

 勤労・労働と心理学については、こころ検定1級(メンタルケア心理専門士)のテキストである精神予防政策学の中で、産業・組織心理学として概観していますので、興味・関心のある方は、是非、勉強していただければと思います。 


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころ検定おもしろコラム編集部
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