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チームと心理学の関係 

チーム・集団と心理学には、どのような関係があるのでしょうか。 

日本には365日の全てに何らかの「記念日」が制定されています。
11月26日は「いいチームの日」に制定されています。
これはソフトウェア会社のサイボウズ株式会社が制定したものです。
11月26日を「いい(11)チーム(26)」の語呂合わせで、チームワークについて考える日となっています。 

 では、チームや集団というものは、心理学において、どのように研究されているのでしょうか。 

 チームとは人間の集団として、何か共通の目的に向かって団結している状態の人々ということになります。
つまり、チームには何らかの課題が存在しており、その課題を解決することがチームの主な目的となるわけです。
このような課題は集団課題とよばれています。
集団課題は、その課題の遂行を規定する社会的なメカニズムやルールによって分類可能であるとされています。
心理学者のスタイナーは、チームのメンバーの個々の努力や資質が集団としての遂行にどのように結びつけられるのかに注目する仮説を提示しています。
また、チームとしての課題の遂行が1つの結果(制作物・アウトプット)にまとめられる単一的課題においては、社会的な結合・集約の形として、以下の3つの下位分類が想定されるとされています。 

  1. 分離的課題:少なくとも1人のメンバーが課題遂行に成功すれば集団全体としての遂 行目標を達成できる課題。 
  2. 結合的課題:全員が遂行できなければ集団としての目標を達成できない課題。 
  3. 加算的課題:各チームメンバーの遂行量の合計が集団としての成績になる課題。 

スタイナーはこれらの課題の違いが、チームメンバーのモチベーションや作業効率などに影響を及ぼすとしています。 

 チームは会議などのように話し合いをすることが多いかと思います。
チームでの話し合いは集団討議とよばれており、集団での意思決定や問題解決などのために実施されます。
集団討議には、各チームメンバーの持っている個別の知識や認知的資源を集団全体として有効に蓄積・共有する、決定結果に対する各チームメンバーの関与度を高めるなどの機能があるとされています。
集団討議の代表的な例として、ブレーン・ストーミング(ブレスト)があります。ブレーン・ストーミングは集団討議のやり方を制御することで、創造的なアイディアをできるだけ沢山、生み出すためのアプローチです。
また、チームメンバー間での対面的な意見交換機会を「無し」にしていく名義集団法・デルファイ法というアプローチもあります。 

チームには大人数のチームもあれば、少人数のチームもあります。
では、少人数のチームには、どのような心理学的な特徴があるのでしょうか。
いわゆる「少数派」にはリーダー・芸術家・エリートなど社会的地位が評価されており、その存在が他集団(より大きな集団)に容認されている人たちもいます。
一方で、逸脱者・異端者・孤立者・少数民族・少数意見の持ち主・身体的、経済的弱者等のように、常に多数派の圧力にさらされた結果、特定の集団(より大きな集団)からドロップ・アウトしている人たちがいます。 

また、少数派は集団内に別の下位集団として存在することもあります。
たとえば、何らかの社会的地位に基づく少数派の集団がある中に、さらに詳細な意見・主張の違いによる小集団がいくつか存在するというものです。
また、社会規範から逸脱している少数派もあれば、単純に集団内で孤立しているだけのこともあります。
社会における少数派の存在には、集団や社会に多様性・流動性・変動性を持たせるというポジティブな機能も有しているとされています。 

 チームと心理学に関しては、こころ検定4級の第5章やこころ検定1級(メンタルケア心理専門士)のテキストである精神予防政策学などで概観していますので、興味・関心のある方は、是非、勉強してみていただければと思います。 


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころ検定おもしろコラム編集部
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