高校生の担任をしていて、生徒のメンタルケアを行う力が不足していると感じたためです。長野県の公立高校では、入学から卒業まで1人の担任が担うのが一般的となっています。
担任をさせていただいた生徒の皆さんは、皆、元気に希望進路へ旅立ってくれたので良かったのですが、3年間毎日高校生の様子を見ていると、何気ない普段の様子と、テスト前や文化祭、大会前などで、違った様子が見られるという印象を持っていました。高校生活を送る中で、高校生はさまざまなことを経験します。
家族とのコミュニケーションや、友だち・部活動でのコミュニケーションの中で、楽しみもありながら、時としてケンカをしてしまうこともあります。
そうしたさまざまな経験を通して人として成長していくのが高校生活ですが、悩みを抱える生徒に対応する際に、専門的な知識を持っていたら、高校生の高校生活をより充実させてあげることができたのではないかという思いが、こころ検定に挑戦したきっかけです。
1〜4級のCBT試験に向けた勉強としては、ヒューマンアカデミーさんの通信講座(テキスト・DVD)と問題集に何度も取り組みました。
単にキーワードを覚えるだけではなく、いつ、どのような学説が唱えられ、そこからどのように派生していったのかなど、時代の流れとセットで覚えることを心がけました。
また、ユングやフロイトなど、有名な学者の名前が多く出てきますが、私は単純暗記があまり得意ではなかったため、本やネット記事、YouTubeなどを活用し、有名な学者の生い立ちや代表的な学説をその都度調べ、時代や人柄の背景を捉えながら学習することを意識していました。
そのほか、通信講座のテキストで紹介されている引用文献を調べたり、諸富祥彦先生の書籍や、姫井昭夫先生の『精神科の薬がわかる本』などを読んだりしました。
テキストや問題集に何度も取り組みながらも、内容にとどまらず、常にプラスアルファを意識し、受験を決めてから1級合格をいただくまでの1年間を過ごしました。
また、1級の面接試験では、事前のオンライン講座を受講するのはもちろん、講座で学んだ内容をもとに、友人に協力してもらい、カウンセリングの練習を行いました。
面接試験対策としては、自身でカウンセリングルームに実際に通ってみたり、諸富先生のカウンセリング入門書を読んだりして、合格後すぐに実践で活用できるよう、実践を意識して学びました。
こころ検定のテキストに掲載されている心理学の基礎知識を、漏れや偏りなく学ぶことができたのは、大きな成果だったと感じています。
合格してすぐにカウンセラーとして一人前に活動できるわけではありませんが、クライエントとしてさまざまな事情を抱えた方々と接する場面において、対応するための基礎を築くことができたと思います。
また、こころ検定に向けて取り組む中で、発達心理学やストレスマネジメントについて学び、自身の生い立ちや、仕事で溜まったストレスへの対処法を身につけることができました。
人助けのために学び始めた部分が大きかったですが、自分自身のメンタルケアが最初の成果だったのかもしれません。
私は、長野県の公立高校で教育に携わっています。
現在、スマートフォンの普及(主にSNS)やコロナ禍の影響などにより、心が傷ついたり、疲れてしまったりしている高校生が多く見られます。
そうした高校生の心のケアを、こころ検定の受検を通して学んだ知識に基づいて行っていきたいと考えています。
また、本来であれば、こころ検定で学ぶような内容は、子どもたちと関わる大人すべてが身につけるべきだと考えています。しかし現状では、体系的な専門知識を学べる研修会は多くありません。
そのため、メンタルケアに関する研修会を計画・実施し、こころ検定を通して学んだ内容を校内に還元していきたいと考えています。
さらに、業務過多で疲弊している高校職員も多いため、そうした方々のケアにも取り組んでいきたいです。