仕事のストレスから精神的に不安定な時期が続き、睡眠薬・抗うつ薬の処方を受けていましたが、一向に良くなる気はしませんでした。3分程度の会話で「うつ病」と診断されることに疑問を感じていました。幼少期からの生きづらさや度重なる情緒不安定、出産後の心身の乱れ、入退院を繰り返す中で独学で薬剤の勉強をしていましたが、間もなくして精神病には数多くの種類があり、各々に有効とされる薬剤は全く異なっていることを知り得ました。
臨床心理学に非常に興味がありましたが、カウンセリング(認知行動療法)を受けたことでいよいよカウンセリング含め臨床心理学を学ぼうと決意することが出来ました。
社会人であるため、大学・大学院に通うことが時間的にも経済的にも厳しく、通信課程の講座を探していたため、受講しようと思いました。自身のためのみならず、職場のメンタルヘルス・学生サポート・家族や友人のためにも役立つと思えたのも決め手でした。
まず中級レベルの「メンタルケア心理士」を受講し、修了できるレベルのものか、働きながらできるものかを手探り状態で日々時間を作り、取り組みました。講座レポートは在宅試験でしたので、レポート課題を時間のある時にこなすという勉強法でした。無料の受講期間延長が1度だけある事や質問票のメール受け付けが大変有り難く、子育てをしながらも主人含め家族の協力と理解のもとじっくり取り組むことができました。
レポート課題の解答は必ずテキスト内にありましたので、レポート課題を順序よく提出していけば、自然とテキストの内容は入ってきました。
また、入院中にも独学で学んでいましたので、スルスルと知識は定着しました。自分の隙間時間をフル活用するように、また試験に備えて論文対策、神経症と精神病の違い、発症年齢と治療法の一覧表を作る、オリジナルノートを作る等して、常に系統立てた、かつ整理された知識を積むようにしておりました。
メンタルヘルス・メンタルケアだけではなく、解剖生理学・カウンセリング技法・精神医科学基礎の知識を得ることができました。
こころ検定1級では他にも応用生活心理学・精神医科学緒論・面接技法・精神予防政策学など、広範かつ実践に生かせる知識が得られ、カウンセラーとして携わることも決して不可能ではないレベルの知識も得ることが出来ました。
自身のメンタルケアは勿論、虐待、パワーハラスメント、セクシュアルハラスメント、いじめ、引き込もり、発達障害等についての法律上や社会上の保護・支援も知ることが出来、生きていく上でもとても有用な情報となりました。
精神療法の種類の多さや日々臨床心理の専門家が研究、実践、教育、普及活動を絶え間なく行っているという事実には心から感心すると同時に、私にとっては大きな心理的支援になりました。また、社会人であっても生涯を通じての学習は十分可能であることを身をもって感じることが出来ました。
職場でのメンタルヘルス教育・研修の積極的な促進者として、人事労務管理の一環として、また職員自身の健康に対する理解、セルフケア能力の向上として役立てていけたらと思います。
また、若年者のいじめ、コミュニケーション障害、社交不安症、適応障害、ゲーム障害等の知識やカウンセリング知識・技法を学生や障がい者のために役立てることが出来ればと考えています。
他にもうつ病や双極性障害、統合失調症、認知症、心臓・脳疾患患者のため、ニーズがあれば医療機関でも力になれたらと考えています。医師だけではこれらの患者の治療には限界があると感じます。
定年退職後や、副業可能の時代が来た際には出張カウンセラーであったり、カウンセリングルームを開業する等、命ある限り、世のため人のため自身のため尽力していきたいと考えています。一人でも多くの方の心理的支援に携われるよう、今後も研鑽を続けます。