こころ検定は”心理学の能力を測る検定です”

  1. コラム
  2. 50 view

大学で学ぶ心理学

大学で心理学を学ぶ場合、具体的にはどのようなことを学ぶのでしょうか。
大学において心理学を学びたいと思う方も多いのではないでしょうか。

では、具体的に大学での心理学教育とは、どのようなものなのでしょうか。
大学における心理学教育について解説する前に、大学の専攻について簡単に説明します。

一般的に文系の学部としては文学部・教育学部・社会学部・法学部・経済学部などがあります。
理系の学部には理学部・工学部・農学部・薬学部などがあります。
また、医学部は医系として別扱いになる場合もありますが、文系・理系の二分法で考える場合は理系に含められるものとなります。

では、心理学専攻(心理学科・心理学部)は、どのような位置づけになるのでしょうか。
日本においては、心理学専攻は文学部教育学部社会学部などの文系の学部に含まれることが非常に多いです。
また、最近では人間科学部などのような、少し特殊な位置づけの学問領域に含まれることも増えています。

一方で、世界に目を向けると、欧米では心理学専攻は理系の学部として扱われている場合が多いです。
では、基本的な心理学専攻の科目・講座とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。年次を追いながら解説していきたいと思います。

【1年次の必修や選択必修】

■心理学概論・基礎心理学講座・心理統計学・コンピュータ実習等

1年次は心理学の基礎を学ぶために、概論や基礎心理学の講座がメインとなります。

一方で、1年次の必修となっているものとして、心理統計学があります。
統計学は数学に分類されるものであり、心理学において扱うデータの分析・解析のために重要な知識となります。
理系では数学的な内容を学ぶことは当然という感じがしますが、実は心理学専攻でも数学の知識は非常に重要なのです。

しかし、日本では心理学専攻が文学部などの文系の学部にあるため、大学受験で入学する高校生は、あまり数学を勉強してきていないことがあります。

特に私立文系への受験を控えている高校生の場合、3教科で受験が可能です。
そのため、高校3年次の段階で、国語・英語・社会科(日本史・世界史・地理など)の3教科だけを学ぶことになり、数学の学習から距離を置いたまま、心理学科に入学して統計学の授業を受講することになってしまうのです。

そのため、心理カウンセラーに成りたいと強く希望する学生の多くが、1年次の心理統計学の授業で「挫けて」しまうという現象があります。
ただ、心理統計学は1年次に学んで、それで終わりというものではなく、その後も卒業するまで、もしくは卒業後も重要となる知識なのです。

【2年次の必修や選択必修】

■心理学基礎実験・心理学研究法など

2年次には、基礎実験研究法の授業が必修となります。

基礎実験は実際に実験を行ってデータを収集します。
そして、得られたデータを心理統計学の知識に基づいて分析し、レポートを書いて提出するという内容の授業です。

レポートは基本的に年4回ほど課されるものとなっています。
また、1年次に必修となっているコンピュータ実習で学んだワードやエクセルが使いこなせなければ、データの処理とレポート執筆ができません。

そのため、1年次に統計学とコンピュータ実習で学んだ内容がしっかりと身についていないと、基礎実験の授業も非常に難しくなってしまいます。
そして、数理データを扱うという意味でも、心理学がデータサイエンスであるということが分かります。
これは、心理学が理系的な要素の強いものであることを物語っています。

【3年次の必修や選択必修】

■心理学実験演習・ゼミなど

3年次では、基礎実験をよりパワーアップさせた内容の実験演習という授業が選択必修となります。
ここでも心理統計学コンピュータ実習の知識・技術が重要となります。

また、3年次からゼミに入る学生も多くなります。
ゼミでは、4年次の卒業論文に向けた予備実験などもスタートします。

また、2年次の研究法の授業も重要性を帯びてきます。
卒業論文のテーマは基本的に自主的に決定していくものであり、どのような研究手法で、どのようにデータを集めるのかを学生自身が考えなければなりません。
研究法はそのために必要な知識となるわけです。

【4年時の必修や選択必修】

■卒業論文・研究指導など

いよいよ卒業年次の4年生ですが、ここまでの集大成的な知識・技術の総合力が問われます。
そして、卒論提出後には大学院への進学をする学生もいます。

大学院では修士論文を提出することになるわけですが、それができなければ心理カウンセラーにはなれないわけです。
つまり、日本では心理学専攻とは文系的なイメージが強いだけで、実は理系的な要素が非常に強い授業が必修科目となっているのです。

そして、カウンセリングにも数学的な観点や実験的な思考が基盤となっており、カウンセラーはデータサイエンティストでもあるわけです。

ここまで大学でどのように心理学を学ぶのか見てきていかがだったでしょうか。
こころ検定では上記のように大学に通うことが難しい人でも大学・大学院進学相当の内容の知識を得ることが可能です。
今現在別学科の学生だけど心理学にも興味があるという方にもおすすめです!

著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころ検定おもしろコラム編集部
「おもしろコラム」は、心理学の能力を測る検定試験である「こころ検定」が運営するメディアです。心理学・メンタルケア・メンタルヘルスに興味がある、検定に興味がある、学んでみたい人のために、心理学を考えるうえで役立つ情報をお届けしています。

コラムの最近記事

  1. 記憶は衰えるのか? 

  2. 法律や公共政策・社会制度と心理学の関係(2) 

  3. 感情とは何か?

  4. 法律や公共政策・社会制度と心理学の関係(1) 

  5. 家族と心理学の関係 

関連記事

PAGE TOP