コラム

学校

小学校と心理学の関係

2024.5.31
  • 発達心理学
  • 心理学

小学校と心理学には、どのような概念なのでしょうか。

【目次】

5月21日は「小学校開校の日」

小学校と心理学とは

発達心理学における研究

児童期における社会性の発達

まとめ

5月21日は「小学校開校の日」

日本には365日の全てに何らかの「記念日」が制定されています。5月21日は「小学校開校の日」に制定されています。これは1869年の5月21日に京都市に日本最初の近代小学校である上京第二十七番組小学校と下京第十四番組小学校が開校したことがきっかけです。上京第二十七番組小学校は後に柳池小学校となり、下京第十四番組小学校は後に修徳小学校となります。

これらの小学校は地域が一丸となって学校の建設が進め、これに倣って、年内には64の小学校が開校しました。実はこれは国として学制(日本最初の近代学校制度に関する基本法令・義務教育のはじまり)を定める3年も前に実施されたことでもありました。

小学校と心理学とは

では、小学校と心理学にはどのような関係があるのでしょうか。心理学の一分野に学校心理学というものがあります。学校心理学は児童・生徒・学生の学習面と適応面に焦点を当て、学校教育場面において、心理学上の専門的な援助を行うための実践体系であり、その実践を支える学問体系のことを指す応用心理学の領域です。

学校心理学では主に学校カウンセラーや学校心理学者などの専門家が学校で実施するカウンセリングやガイダンス・コンサルテーションを実施するための心理学的な知見が含まれています。また、教育心理学との違いとして、学校心理学は学校の現実的な諸状況のもとで起こっている心理学的な諸問題について、直接的な解決を目的としており、より実際的・実践的な学問領域となっています。

発達心理学における研究

また、発達心理学では、小学生の精神発達を児童期という観点から研究しています。児童期とは年齢的に7歳から12歳までの子どもの時期であり、丁度、小学校入学から卒業までの時期と重なります。

児童期はそれ以前の幼児期にあった外部世界の制約がなくなり、認識内容は幼児期に比べて、かなり高度化し、具体的な操作が可能となる時期です。児童期になると二次元を同時に考慮することができるようになり、加法的な解決が可能な状況では適切な思考によって問題を解決することができるようになります。ただし、まだ二次元を統合した新しい抽象的な数をもとにした認識はできないという制約もあります。

また、児童期には知識のデータベースは急速に拡大していき、外部世界の様々な出来事についての知識を理解し、記憶し、記憶のための方略も多様化していきます。それに伴って、自己の認識のあり方を振り返ることができるようなメタ認知的能力が獲得されます。

しかし、いわゆる「9歳の壁」とよばれる一時的な認識能力の伸びが低下する時期もあります。ただし、この「9再の壁」という現象を考慮した上で、小学校における授業では3年生の段階が非常に重要かつ注意が必要であると考えられています。

児童期における社会性の発達

児童期には社会性も大きく発達します。児童期の初期には、モノを貸し借りしたり共有したりといった具体的な側面が強調されますが、後半になるとより抽象的な側面として、親密さや信頼関係といった側面が対人関係を支えるものであることを理解するようになっていきます。このように、相手の立場や考えを理解し、相手と自分との関係を適切に評価して、社会的な関係を確立するようになっていきます。

児童期では子どもは同性の友人と一緒に様々な遊びをおこない、友だちと一緒に活動する時間がかなり増加します。小学生はこのような遊びの中で、自分と他者が同じ遊び仲間であるという心理的な意識を共有することになります。ただし、遊びの集団はかなり閉鎖的であり、友人関係の発達という意味では一対多の関係が構成されることになります。この意識の共有を獲得することによって、青年期に始まる一対一の親友関係が構成される基礎となります。さらに、この時期は幼児期までの遊びと異なり、大人から自立する重要な段階ともいえます。

まとめ

このように、小学校・小学生という観点からも、心理学では様々な研究が実施されています。


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この記事を執筆・編集したのはこころ検定おもしろコラム編集部 「おもしろコラム」は、心理学の能力を測る検定試験である「こころ検定」が運営するメディアです。心理学・メンタルケア・メンタルヘルスに興味がある、検定に興味がある、学んでみたい人のために、心理学を考えるうえで役立つ情報をお届けしています。