コラム

活用

雑誌の日と心理学の関係

2025.3.14
  • 論文

雑誌の日と心理学には、どのような関係があるのでしょうか

【目次】

3月4日は「雑誌の日」

J-STAGEとは

まとめ

 

3月4日は「雑誌の日」

日本では365日の全てに何らかの記念日が制定されています。3月4日は「雑誌の日」に制定されています。これは株式会社 富士山マガジンサービスが2008年に制定したとされています。日付は「ざっ(3)し(4)」の語呂合わせであり、3月・4月は新しい季節の始まる月であり、新入学・新年度に向けて雑誌で新しい知識を得ようという時期でもあります。そして、3月4日の記念日から約2ヵ月間を雑誌の「志」(こころざし:34)を贈るのにふさわしい時期の始まりという意味で、3月・4月を「雑誌の月」としています。

そもそも、雑誌とは週刊・月刊・隔月刊・季刊・年刊などのように定期的に刊行されるものであり、一定の編集者と読者をもち、複数の記事が一定の編集方法の元に同時に掲載されており、仮綴じ冊子の形態をとることが多いものなどの特徴があるものであると定義されています。このような特徴から、情報の速報性という観点では、新聞ほどではないものの、一般的な書籍よりは優位にあるのが雑誌であるとされています。また、一般的な書籍に比べて刊行が容易であり、書籍として発行するには難しい狭い専門分野の情報や娯楽情報の提供などに利用されています。

では、心理学と雑誌には、どのような関係があるのでしょうか。

 

J-STAGEとは

心理学を研究する学術団体では、ほぼ全ての団体で雑誌を発刊しています。これらの雑誌は主に研究論文等が掲載されている学術雑誌とコラムなどが掲載されている会報誌があります。メンタルケア心理士・メンタルケア心理専門士の運営をしているメンタルケア学術学会でも、学術雑誌として「メンタルケア研究」を会報誌として「メンタルケア学術学会 会報誌」を刊行しています。これらの学術雑誌や会報誌は基本的に刊行している学術団体の正会員が定期購読するものとなっています。また、誰でも閲覧・ダウンロード可能な学術ポータルサイトとして、J-STAGEというものがあります(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja)。J-STAGEとは「科学技術情報発信・流通総合システム」の略であり、国立研究開発法人 科学技術振興機構 (JST) が運営する電子ジャーナルプラットフォームです。J-STAGEは日本から発表される科学技術(人文科学・社会科学を含む)情報の迅速な流通と国際情報発信力の強化、オープンアクセスの推進を目指し、学協会や研究機関等における科学技術刊行物の発行を支援しています。現在J-STAGEでは、国内の2,400を超える発行機関が4,000誌以上のジャーナルや会議録等の刊行物を、低コストかつスピーディーに公開しています。

また、J-STAGEで公開されている記事のほとんどはPCやタブレット、スマートフォンを利用して、世界中から誰もが閲覧できます。無料のアカウントサービス「My J-STAGE」に登録すると、よく使う検索条件を保存したり、お気に入りの資料について最新号発行の通知を受け取ったりすることができます。従って、J-STAGEは心理学以外にも、様々な学術領域の雑誌を便利に利用できるサイトであるといえます。

J-STAGEでは、ジャーナル(研究基盤情報として研究成果、技術開発成果を研究者、技術者向けに広く流布させることを目的として刊行される、原著論文を主たる記事としている雑誌)、会議論文・要旨集(学協会、大学、企業等が開催する研究集会、シンポジウム、セミナー等の発表概要をまとめたもの)、研究報告・技術報告(特定の機関の研究、技術開発、調査の中間成果、活動成果を研究者、技術者向けに広く流布させることを目的として刊行される雑誌、報告書等)、解説誌・一般情報誌(技術動向や技術応用等を当該分野および境界領域の研究者、技術者に広く流布することを目的として、実用的な知識、技術紹介、製品紹介等の記事を掲載したもの。一般向けの科学技術理解増進のための啓蒙的記事を掲載したものや業界ニュース誌を含む)などの種別で情報が掲載されています。

また、カバーする領域としては、数学/物理学/化学/地球科学・天文学、生物学・生命科学・基礎医学/農学・食品科学、一般医学・社会医学・看護学/臨床医学/歯学/薬学、一般工学・総合工学/ナノ・材料科学/建築学・土木工学/機械工学/電気電子工学、情報科学/環境学/学際科学、哲学・宗教/文学・言語学・芸術学/人類学・史学・地理学/法学・政治学/経済学・経営学/社会学/心理学・教育学など、非常に多岐にわたります。

 

まとめ

心理学を含め、専門的な知見を確認する際は、J-STAGEを活用するのも1つの方法ではないかと思います。


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころ検定おもしろコラム編集部 「おもしろコラム」は、心理学の能力を測る検定試験である「こころ検定」が運営するメディアです。心理学・メンタルケア・メンタルヘルスに興味がある、検定に興味がある、学んでみたい人のために、心理学を考えるうえで役立つ情報をお届けしています。