<2024年2月2日 こころ検定-心理学で役立ちコラム-の再掲>
夫婦と心理学にはどのような関係があるのでしょうか。
日本には365日の全てに何らかの「記念日」が制定されています。 2月2日は「夫婦の日」に制定されています。 これは株式会社OS司会センター代表の末広幸子さんが1987年の2月2日に制定したもので「2(ふう)2(ふ)」で「夫婦」と読む語呂合わせからきています。
この日は「Couples Day」として国際的にも定着させて、仲の良い夫婦を増やすことが目的としています。 また「夫婦の日の集い」というイベントが実施され、夫婦賛歌の自作曲を披露するなどの活動が行われています。
では、夫婦と心理学には、どのような関係があるのでしょうか。
【目次】
・まとめ
心理学には家族心理学という分野があります。 家族心理学では、一人の人間としてではなく「家族」という集団単位での精神的な変化や発達について勉強します。
家族心理学を学ぶことで、個人としての自分だけでなく、家族の中の自分、家族の中の役割というものを正確に認識することができるようになります。 そして、特に家族の中の自分というものが、年齢を経たり、社会的な立場が変化する中で変わっていくということを理解し、家族内における適切な役割を身につけることができるようになるわけです。
また、家族心理学は子育てや夫婦関係、高齢の両親との関係などについて、科学的な根拠に基づいて理解し、実際の家庭生活に活かすことができます。
一般的に家族とは血縁あるいは、婚姻による親密な対人関係と定義されます。 この婚姻の部分が夫婦ということであり、家族のスタートが夫婦になることであると考えることができます。
そして、結婚・婚姻にも様々な定義がありますが、世界的に共通認識とされる条件としては、社会的・法的に承認されていること、結納や披露宴、結婚式などの儀式・儀礼によって公に披露すること、愛情に基づいた対人関係に基づいていること、持続性の観念に支えられた対人関係に基づいていること、配偶者同士の間に相互の一定の権利や義務を伴う関係であることが挙げられます。
ただし、現在では養子縁組や里親制度などもあり、必ずしも血縁や婚姻を前提としない家族関係も存在します。 また、事実婚・内縁関係や同性同士の関係など、法律的な制度範囲外であったとしても、対人関係上、とても親密であり、互い同士が「家族」と認めていれば、それは家族であると考えることができます。
そのため、以上に開催された国際家族心理学会においても、家族は「本人同士・自分たちが家族であるということで了解し合っていること」と定義されています。 択・意思決定に基づいて行動している夫婦も存在します。
「授かる」という形式を主とするこれまでの家族形式における子どもとは、社会的な価値を持つものでした。 それに対して「つくる」という形式を主とする家族形式における子どもは、夫や妻にとっても個人的な価値を持つものへと変わってきているのです。
夫婦に関する統計調査によると、日本における婚姻件数・婚姻率は低下する傾向が認められています。 同様に婚姻率は世界的にも低下する傾向が認められており、日本に限ったことではないことが判明しています。
また、夫婦や家族に関するネガティブな問題として、虐待やDV(ドメスティック・バイオレンス)などの問題があります。 DV(ドメスティック・バイオレンス)に関しては、身体的虐待としての暴力行為、心理的虐待としての子どもの目の前で家族(兄弟姉妹など)に対してDV(ドメスティック・バイオレンス)を行うことが挙げられます。
夫婦や家族に関する心理学については、こころ検定1級(メンタルケア心理専門士)のテキストである応用生活心理学の中で概観していますので、興味・関心のある方は、是非、勉強してみていただければと思います。
この記事を執筆・編集したのはこころ検定おもしろコラム編集部 「おもしろコラム」は、心理学の能力を測る検定試験である「こころ検定」が運営するメディアです。心理学・メンタルケア・メンタルヘルスに興味がある、検定に興味がある、学んでみたい人のために、心理学を考えるうえで役立つ情報をお届けしています。